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仏教(釈迦、般若心経、八正道、中道)
★ 釈迦

仏教の開祖である釈迦は、紀元前5世紀頃に北インド(現ネパール)の釈迦族の王子として生まれ、29歳で出家して35歳で悟りを開いて仏陀となった。
本名はゴータマ・シッダールタで、ゴータマは「最上の牛」、シッダールタは「目的を達したもの」という意味で、生まれた時に右手で天、左手で地を指し、「天上天下唯我独尊」と話したと伝えられている。

出家後に6年間の苦行をしたが、断食などによる苦行だけでは悟りは得られないと分かって苦行をやめ、ネーランジャラー河の岸辺で村娘スジャータが作ってくれた牛乳がゆを食べて体力を回復させた。
ブッダガヤの菩提樹の下で座禅して瞑想に入り、あらゆる悪魔の誘惑をことごとく退けると、世は「無常」、変化するという事実を認めない「無知」が「迷い」を生み、「迷い」が「欲望」を生み、「欲望」が「執着」を生み、「執着」が「苦しみ」を生む、そして、両極端に走らない「中道」が大切なのだと気づき、ついに35歳で悟りにいたった。

★ 般若心経(はんにゃしんぎょう)

仏説摩訶般若波羅蜜多心経
ぶっせつまかはんにゃはらみったしんぎょう
観自在菩薩
かんじざいぼさつ
行深般若波羅蜜多時
ぎょうじんはんにゃはらみったじ
照見五蘊皆空
しょうけんごうんかいくう
度一切苦厄
どいっさいくやく
舎利子
しゃりし
色不異空
しきふいくう
空不異色
くうふいしき
色即是空
しきそくぜくう
空即是色
くうそくぜしき
受想行識亦復如是
じゅそうぎょうしきやくぶにょぜ
舎利子
しゃりし
是諸法空相
ぜしょほうくうそう
不生不滅
ふしょうふめつ
不垢不浄
ふくふじょう
不増不減
ふぞうふげん
是故空中
ぜこくうちゅう
無色
むしき
無受想行識
むじゅそうぎょうしき
無眼耳鼻舌身意
むげんにびぜつしんい
無色声香味触法
むしきしょうこうみそくほう
無眼界乃至無意識界
むげんかいないしむいしきかい
無無明
むむみょう
亦無無明尽
やくむむみょうじん
乃至無老死
ないしむろうし
亦無老死尽
やくむろうしじん
無苦集滅道
むくしゅうめつどう
無智亦無得
むちやくむとく
以無所得故
いむしょとくこ
菩提薩た(「た」は「土」へんに「垂」という文字)
ぼだいさった
依般若波羅密多故
えはんにゃはらみったこ
心無けい礙(「けい」は「四」かんむりに「圭」という文字)
しんむけいげ
無けい礙故
むけいげこ
無有恐怖
むうくふ
遠離一切顛倒夢想
おんりいっさいてんどうむそう
究境涅槃
くきょうねはん
三世諸仏
さんぜしょぶつ
依般若波羅蜜多故
えはんにゃはらみったこ
得阿耨多羅三藐三菩提
とくあのくたらさんみゃくさんぼだい
故知
こち
般若波羅蜜多
はんにゃはらみった
是大神呪
ぜだいじんじゅ
是大明呪
ぜだいみょうじゅ
是無上呪
ぜむじょうじゅ
是無等等呪
ぜむとうとうじゅ
能除一切苦
のうじょいっさいく
真実不虚
しんじつふこ
故説般若波羅蜜多呪
こせつはんにゃはらみったじゅ
即説呪曰
そくせつしゅわっ
羯帝 羯帝 波羅羯帝
ぎゃてい ぎゃてい はらぎゃてい
波羅僧羯帝
はらそうぎゃてい
菩提
ぼじ
娑婆訶
そわか
般若心経
はんにゃしんぎょう

★ 般若心経(三蔵法師玄奘訳)

観自在菩薩
(観音さまが)
行深般若波羅蜜多時
(彼岸(苦のない浄土)に渡るため悟りにいたるための行を行う時、)
照見五蘊皆空
(人間の心の感受し認識する五つの要素がすべて空であると考えて、)
度一切苦厄
(私たちの一切の苦を救ってくださったのである。)
舎利子
(観音さまは舎利子に向かい、次のように述べた。舎利子よ、)
色不異空
(ものがあっても、感じる心がなければ、ないことと同じであり、)
空不異色
(ないということも、感じる心があれば、そのものは、あるのと同じである。)
色即是空
(だから、形あるものは、実はないものであると考えてよいし、)
空即是色
(ないものと思うことも、実はあるものであると考えることもできる。)
受想行識亦復如是
(色以外の残りの、心の四つの働きについても、まったく同じことなのである。)
舎利子
(舎利子よ、)
是諸法空相
(この諸々の法は、実体がない、ということであるから、)
不生不滅
(もともと、生じたということもなく、滅したということもなく、)
不垢不浄
(よごれたものでもなく、浄らかなものでもなく、)
不増不減
(増えることもなく、減ることもないのである。)
是故空中
(したがって、実体がないということの中には、)
無色
(形あるものはなく、)
無受想行識
(感覚も想うことも意志も認識もないし、)
無眼耳鼻舌身意
(眼・耳・鼻・舌・身体・心といった感覚器官もないし、)
無色声香味触法
(形・音・香・味・触覚・心の対象、といったそれぞれの器官に対する対象もないし、)
無眼界乃至無意識界
(ものがないから見る世界もない。意識する世界もないのである。)
無無明
(我々の心に迷いがいっぱいという無明が無いとするなら、)
亦無無明尽
(無明を無くしつくすことになる。)
乃至無老死
(無明がなくなれば、行もなくなり、識もなくなり、名色もなくなり、ついには老と死もなくなり)
亦無老死尽
(老と死がつきることになる。)
無苦集滅道
(苦しみも、その原因も、それをなくすことも、そしてその方法もない。)
無智亦無得
(知ることもなければ、得ることもない。)
以無所得故
(かくて、得ることもないのだ。)
菩提薩た
(菩薩になるため菩薩行を一生懸命つみ、)
依般若波羅密多故
(般若の智慧を体得できたならば、)
心無けい礙
(すべての不安や畏れから解放されて、)
無けい礙故
(心にこだわりを持たなくなるから、)
無有恐怖
(何ものも恐れなくなる。)
遠離一切顛倒夢想
(ものごとを逆さにみる誤った考え方から遠ざかり、)
究境涅槃
(永遠にしずかな境地に安住しているのである。)
三世諸仏
(過去・現在・未来にわたる“正しく目覚めたものたち”は)
依般若波羅蜜多故
(知恵を完成することによっているので、)
得阿耨多羅三藐三菩提
(この上なき悟りを得るのである。)
故知
(したがって)
般若波羅蜜多
(悟りに至る行は)
是大神呪
(大神呪であり、)
是大明呪
(大明呪であり、)
是無上呪
(無上呪であり、)
是無等等呪
(比較するものがない最上の呪文なのである。)
能除一切苦
(これこそが、あらゆる苦しみを除き、)
真実不虚
(真実そのものなのである。)
故説般若波羅蜜多呪
(そこで最後に、知恵の完成の真言を述べよう。)
即説呪曰
(すなわち次のような真言である。)
羯帝 羯帝 波羅羯帝
(往け、往け、)
波羅僧羯帝
(彼岸へ。)
菩提
(いざともに渡らん、)
娑婆訶
(幸いなるかな。)
般若心経
(知恵の完成についてのもっとも肝要なものを説ける経典。)

★ 八正道(はっしょうどう)

正見:正しく見る
正思:正しく思う
正語:正しい言葉を使う
正業:正しく行う
正命:正しく生きる
正精進:正しく努力する
正念:正しく念ずる
正定:正しく心を定める

★ 中道(ちゅうどう)

中道とは、「厳しすぎる苦行」や「やりすぎの快楽」という両極端に走るのではなく、「過剰」や「不足」を避けてベストな状態を保つ道。

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