コバデン情報

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 27年末残念ながら当協会の受託先で感電死傷事故が発生しました。
 事故の内容については以下に通りです。    感電事故状況報告
 当協会の技術保安委員会からの防止対策   感電事故防止対策
 普段から常に需要家に対し漏電遮断器の取付をお願いしていますが、電気設備の技術基準・労働安全衛生規則と対照した場合、漏電遮断器の取付義務、または取付推奨の境目の判断に迷うところである。 
 参考までに東芝の電設資材の資料を添付します。
 また電気設備の技術基準では第36条にその旨が記載されており改めて内容を確認されたい。
 今後は受託先に更に感電事故・電気火災について注意喚起をすると共に、漏電遮断器の取付を依頼していきたい。

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ある需要家の通常点検に行った時のことである。 その需要家への中部電力からの引込み線で、中電側区分開閉器の2次側接続部の中相の絶縁カバーが外れ、一部充電部が露出している状態であった。(写真)
 早速、中部電力営業所に連絡し改修を依頼したところ、すぐに対応してくれて、まもなく手直しが行われた。

 過去に当方の需要家の構内第1柱の下にカラスが一匹死んでいるのを発見した。
 カラスが充電部に触れ地絡感電死したようである。
 上を見ると今回と同様に、SOG一次側(中電所掌)の中電からの引込み線接続部の保護カバーが1相外れた状態になっていた。
 中電に改修依頼をし、後日現場を確認したところカラスの撤去と保護カバーが新品(グレー色)に取り替えられていた。
 その時の状況は、瞬時の地絡のようで停電には至って無かったようであるが、カラスの感電の状態によっては波及事故の恐れになっていた事例である。
 このようなトラブルはよくあるようで、注意が必要である
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スイッチ断ボール(地震発生時ブレーカー遮断装置)
 先日NHKテレビで東北大震災の際、当然のことに大火災が発生したが、地震が治まり2〜3日後停電が復旧したところで、改めて大火災が発生したと報道していた。
 原因は電気ストーブ等ヒーターが可燃物に接触していたり、電線の破損による短絡アーク等による火災が発生するとのことで、地震による停電の後は必ず主ブレーカーを切っておくように進めていた。
 
 その際対策として写真の「スイッチ断ボール」が紹介された。
 原理はおもりのボールが落下する際、重力でブレーカーを遮断する装置で震度5・6・7のいずれかを設定出来る。
 比較的値段も手頃なため、早速ネットで3台ほど購入し、我が家にも取り付けた(右写真)。
 その前にある需要家の電灯分電盤に取り付けられているのを見ているので、以前から気にはなっていた物であった。
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コンセントのトラッキング現象
 2013年10月11日に発生した福岡市の整形外科病院での10人が死亡した火事の原因は、コンセントのトラッキング現象の可能性が高い事が判明しています。
 過去にも受託先の需要家には資料を提出して説明をしてきているが、このような大きな問題となったタイミングで、改めて以下の資料を基に注意を喚起したところ、各家庭の設備も含めて関心を持っていただいた。
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三菱電機製 SOG の問題点
 
 三菱電機製のSOGが短絡事故等で波及事故が多く発生し、大きな問題となっていることは、周知の事と思います。
 関連の当協会からのコメント・及び三菱電機からの情報を公開します。
 各需要家のSOGを調査の上、早急な対応を取ることが必要です。調査結果を三菱電機に報告すると、適切な対応を取ってくれますので案内します。(連絡先等は前述の’三菱電機からの情報’から得てください)
 当事務所の対応は’コバデン点検日誌(16)’をご覧ください。
 三菱電機にとっては大変重要な問題であり、製品の販売を一時中止しそれを不良品の改修に使用するなど、精力的にかつ良心的な対応が取られているものと私は評価しています。
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 通常・停電点検の安全作業要領
 
 先日三重支部会で、当協会の総務委員から定期安全講習が行われた。
 その際、協会の総務委員会で作成された安全作業に関する資料が配布された。
 安全確保のためにも、有効な資料ですので当事務所でも活用すると共にその内容を公開します。

                           「安全作業のポイント」
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 節電チェックシート

 8月29日三重支部会が開催された。
 その際中部電力三重支店から ・事務所、工場における節電対策の紹介 ・東日本大震災への復旧応援体験談の報告が行われた。
 双方とも参考となる資料が配付されましたが、資料の量が多く受託先に配布することが困難なため、節電対策についてのみ中部電力のホームページからの資料を参考にし、取りまとめましたので紹介します。  
        
                          節電チェックリスト 
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 2010.9.7 朝刊にこのような記事が載っていた。

 「あわや感電 素手で除去」 愛知県三河地方のJR東海道線で7月22日午後零時15分頃、架線に絡まったビニールを、普通列車の二十代の女性車掌が、素手で取り去っていたことが分かった。本来は電力系統を担う社員が扱う撤去作業で、感電事故につながる恐れもあった危険なミス。 
 本部の運転指令からの「写メールを撮って送ってくれますか」の指示をビニールを「取って」と勘違いし、一回切りの交信で復唱もなく、車掌は「現場に行って取ってきます」と言って架線から垂れ下がったビニールを、そのまま素手で取り除いた。
 架線には1500ボルトの高圧電流が流れており、危険な行為であり、同社管内では過去十年に九件の感電事故が発生。二名が死亡している。
 JR東海は再発防止のため「撮影して」に言い換えるよう改善した。
 

 以上の記事を見て関連として、私がいつも工事関係者に注意喚起している事を紹介します。

 我々電気屋は停電作業を行う際、停電操作を行った後、まず回路の無電圧を検電器で確認し、更に安全を確保するために、三相短絡接地器具を電路と接地間に取り付けます。 
 この作業を指示する場合、おうおうにして「接地をとってくれ」と依頼することがある。
 言われた者は状況により、「接地を取り付ける」 「接地を取り外す」 と、相反した行動をしてしまう恐れがある。
 三相短絡接地器具を取り付けた状態で送電すれば、短絡接地事故になり、また接地器具が取り付いていない回路で、作業中に万一間違って送電されたら悲惨な感電事故となる。実際にそのような事例も聞いている。

 これらの事故を避けるためにも復唱で作業の確認を行うと共に、「接地を付ける」 「接地を外す」 を明確に指示・確認するようにしたい。
 
 当協会において最近高圧感電事故が2件発生した。
 最近のため詳細についてはまだ説明はないが、双方共に高圧部分に直接触れて感電したようであり、いずれもヒューマンエラーによるものと思われます。

 ヒューマンエラーとは、一般的に誤認・行動ミスやエラーのことをいいますが、原因として。
 ・危険軽視、慣れ
 ・手抜き傲慢
 ・知識、能力不足
 ・錯覚
 そして中高齢者の機能低下
 等あげられますが、いずれも人間である限り、完全に防ぐことは困難でしょう。

 その対策として ハード面・ソフト面から色々と言われていますが、私どもが直ぐに取り組める方法して
 皆さんご存じの
 (1)作業前に行うKY活動(危険予知)
 (2)安全作業の標準化(チェックリストによる作業)
 があげられます。

 私もこの仕事を始めて20年以上になりますが、最初の頃はその2点について取り組んでいましたが、最近ではほとんどやっていませんでした。
 高齢者になった今だからこそ初心に返って改めて事故防止に取り組みたいと思います。
 当時使用していた 年次点検のチェックリストを公開しますので必要な方はご利用頂き、安全作業を徹底ください。
 
 1.一般的な年次点検         
 2.外部電源で行う年次点検     
 3.すべて自己電源で行う年次点検 
 2月15日 エネルギー使用合理化シンポジウム に行ってきました。
 いよいよ平成22年4月より改正省エネ法が施行されます。従来の工場事業場単位から事業者単位規制に移行します。従って電気保安管理を受託している需要家もその対象になる可能性があります。
 対象となる事業場は、まず自主的に「エネルギー使用状況届出書」を届出する必要があります。また届出をしなかった場合は罰則が課せられます。
 法に基づく必要な手続き等の詳細については省エネ法の概要を参考ください。
 最近では平成21年8月11日 震度6弱の駿河湾地震が起きました。大地震が起きたときの電気の状況・取り扱いについて、長野支部会員の資料を添付します。
 
 
地震資料へ   
 長年使用の「低圧進相コンデンサー」は発火の危険性があることで、各製造メーカーからが取替の依頼が出ています。
 各ユーザは早急な調査が必要です。詳細については下記の資料を参照されたい。
 

 「低圧進相コンデンサーの発火パンフレット」    「JEMA資料」
 平成19年4月26日に当協会三重支部会がサンヒルズ安濃に於いて開催されました。
 その際事故防止対策委員会から事故事例が報告されました。 その報告内容を紹介します。


 「事故および対策事例」
 平成18年12月5日に当協会三重支部会が白山ヴィレッジに於いて開催されました。
 その際事故防止対策委員会から事故事例が報告されました。 その報告内容を紹介します。

 「事故および対策事例」
 「省エネ法」改正に伴う、新しい「エネルギー管理士」の資格を取得しました。

 エネルギーの使用の合理化に関する法律(略称「省エネ法」)は、平成17年8月10日に改正・公布され、平成18年4月1日から施行されました。
 旧法において「エネルギー」の定義は、熱と電気に区分されていましたが、今回の法改正では、熱と電気を一体管理する意味から熱と電気を合わせて「エネルギー」と定義づけられました。そのため、エネルギー管理指定工場もこれまで熱管理指定工場、電気管理指定工場と区別されていたものが「エネルギー管理指定工場」へと一本化されました。
 これらに伴い、エネルギー管理士制度も改正になり、これまで熱管理士、電気管理士と分かれていたものが、「エネルギー管理士」へと一本化されることになりました。

 詳細については「エネルギー管理士」試験
 平成18年2月15日(水) 名古屋国際会議場で、社団法人中部電気管理技術者協会主催の技術研修会が行われました。
 その内で特に京都議定書の批准と省エネルギー政策等について最近の情報が話題となりました。
 1997年12月にCOP3(気候変動枠組条約第3回締約国会議)が開催され、京都議案書として先進国の温室効果ガスの削減目標が合意された。我が国は、温室効果ガス全体を2008年から2012年の平均値で、90年に比べ
▲6%削減することになっている。
 これらに伴い「省エネ法」の改正が行われ電気関係も色々と影響を受けることとなります。
 以下に関連のリンクを紹介しますので参考にしてください。

1)「省エネルギー法」改正について ((財)省エネルギーセンター)
 例として、工場・事業場の係る措置の改正(エネルギー管理指定工場の指定について、従来の熱と電気の区分を廃止し、熱・電気を一体で管理する方式に改正する)等々。 

2)ESCO事業の推進
 Energy Service Company の略で、ESCO事業は政府の省エネルギー対策として推奨されている

3)トップランナー変圧器
 変圧器は家電製品・乗用自動車等と同様に省エネ法の特定機器対象品目に指定されている。トップランナーの基準を満たしていない今までの仕様の油入変圧器は2006年4月以降、モールド変圧器は2007年4月以降からは販売出来なくなる。 

 各電気メーカーから通知されている電気機器の不具合情報を、中部電気管理技術者協会で取りまとめた資料を公開します。

 それぞれ各ユーザーは対象機器を確認の上、それぞれのメーカーと調整の上、改修してください。

  メーカーからの不具合通知資料(1)     
  メーカーからの不具合通知資料(2)