保安管理業務外部委託先 について
 電気事故が発生すると、自社をはじめ社会的にも大きな影響を与えることになります。それは停電事故、人身感電事故、火災事故の他、近隣の工場、店舗、公共施設へ停電をあたえてしまう波及事故となり、大きな補償問題となっている事例もあります。
 事業所の電気設備の管理責任は所有者(代表者)にあります。
 重要な電気設備の保安管理を任せる外部委託先については、以下の項目を充分考慮して選定ください。

外部委託先の選定にあたって。
 低料金にとらわれて契約したが、あとで過剰な設備更新等を要求されたり、適切な保安管理が行われず電気事故に至り結果的に過大な費用が掛かってしまったり、また代表者の知らないうちに法令違反状態になっていたりする例があります。
 委託先の選択の際は、契約内容(業務内容、手数料などが明瞭かつ適切に記載されているか、解約その他に制約はないか)、実績、信用などをよく調べてください。

資格者が点検実務を着実に行うことになっているか。
 経済産業局から承認れた資格者本人が、定められた通りの基準で通常点検・年次点検等の保安管理業務を実施しなければなりません。

事故・トラブル時の対応が的確に行えるか。
 事故・トラブル等が発生したとき、冷静で正確な判断かつ迅速に対応しなければなりません、経験豊富な電気管理技術者が対応できる態勢になっていか。又緊急連絡体制が充実しているか。

その他多様な要望に対応できるか。
 定常的な点検業務のほか、ご要望に応じて、電気試験・測定、電気の省力化などの各種診断、応急的な手直し工事、講習会等の支援、その他電気に関する相談などに充分応じることが可能であるか。
 

               本件に関する、経済産業省からの指導

  ・保安管理業務にかかる不適切事案について 27.2.25 中部近畿産業保安監督部 
  
  ・保安管理業務の外部委託に係る年次点検の未実地について中部近畿産業保安監督部

   本件に関する経済産業省本省での対応について  24.12.19              

  ・保安管理業務の外部委託に係る承認の取り消しについて  中部近畿産業保安監督部 

  ・外部委託承認取消及び電気主任技術者の免状返納命令  中部近畿産業保安監督部