石山寺多宝塔
1194年建立 和様 国宝 大津市
多宝塔は、下層が方形平面、上層が円形平面の二重の塔で、空海が高野山に建てた大塔
から始まったと言われる日本独自の形式である。
石山寺(いしやまでら)多宝塔は、現存する最古の多宝塔であり、安定感と軽やかさを兼ね備え
た美しさでも知られている。
円形に並ぶ柱から組み物を放射状に持ち出し、四手先(よてさき)組み物先端の丸桁(がぎょう)
は正方形となるため、組み物が複雑で多くの斗(ます)は菱形になっている。